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コーヒーを飲んで、涙。- 2017年 Foodex Japan

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2017年のFoodex Japanの時のブースで。

KayamaLLCが初めて、日本の大きなイベント、幕張メッセで開かれた食品・飲料専門展示会「Foodex Japan」のハワイ農務省関係ブースにデビューした時のことです。

ブースの前を通る方たちに、ジョンさん自ら淹れたコーヒーの試飲カップを配っていました。4日間のイベントでたくさんの方がカップを手にされました。「美味しい!」という言葉を聞くたびにテンションが上がったものです。
その中の一人の方が、コーヒーを試飲されて急にハンカチを目にあてて涙を流されました。私はどうしたのかとすぐに近寄り話しかけました。
「どうかなさいましたか?」
ちょっとお年を召したご婦人でした。
「この味を40年間探していました。やっと巡り合えました。」
とおっしゃいました。

お話はこうでした。若い時にハワイ島コナに行かれたそうです。そこで頂いたコナコーヒーがとても美味しく、どうしてもまた飲みたいと、その後いろいろなところで探したそうです。
さらにはまたハワイ島コナまで行かれて、探したそうです。
ですが、同じ味には巡り会えなかったそうです。そしてジョンさんのコーヒーを飲んだ時に瞬時に「これだ!」と、ついにやっとまた巡り合えたと、心から感動したそうです。
あまりの嬉しさに涙、ということでした。
なんと40年もの月日が経っていました。

その場ですぐにジョンさんにすぐに話したところ、コナコーヒーの歴史にも関係しているかもということでした。
コナコーヒーは日本からの移民の方たちが手塩にかけて育てていました。その後、世代交代を重ねる間に、多くの農園のオーナーは日系人からアメリカ本土から来たアメリカ人の方たちに変わっていったそうです。

脳は味を記憶すると言います。かつて美味しかったという経験を脳はずっと失わないでいることが出来るようです。
このご婦人の涙に、こちらが感動致しました。
日系人の育てた昔のコナコーヒーの味、ジョンさんの育ててる現在のカウコーヒーの味、共通点はやはり手塩にかけた育て方なのではと私は思います。

Pictured is Kona coffee farmer Masaichi Fukumitsu, c. 1934

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