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ジョンのカウコーヒー農園のロゴマークの意味と、ハワイの歴史

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ジョンとの語らいの中で

数年前にジョンが私に聞きました。

「Miyuki、どうして農園のロゴマークにフェニックス(不死鳥)を選んだと思う?」

実は私もどうしてなんだろうと思ってはいたのですが、その質問の時まで私からはあえて尋ねてはいませんでした。
良いチャンスだと思い、すぐにギブアップしてジョンの説明を待ちました。
そしてジョンは農園を指さし、ここカウ地区は1800年代後半からサトウキビ畑だったことを語り始めました。

ハワイの近代の歴史は、移民とサトウキビ畑のことを抜きにはお話できません。
サトウキビ畑の産業は各島でいろいろと形を変え、ここカウ地区では1996年に最終的にその幕が閉じられました。

そして、HPの紹介文(https://hawaii-kau.com/about-kau-coffee/feature/)にもあるように、ダニエルイノウエ上院議員(日系人初の上下両院議員)からジョンに直接、サトウキビ畑の跡地に何をしたら良いか?という相談があったわけです。

焼き畑という、日本でもそのような耕作方法がありますが、同じく、土地を新たに作り変えるために当時焼き畑をしたそうです。
そしてコナ地区からコーヒーの樹を持って来て植えたのがジョンです。

それまでは各家庭レベルでコーヒーを育てていたところもありましたが、カウ地区に産業としてのコーヒー畑が生まれた訳です。

その後、カウ地区の肥沃な土壌によって、コーヒーの樹たちはカウ地区独特のコーヒーを作り上げていきました。

焼けた土地からまた新しい「作物」が育ったということ、つまり、サトウキビからコーヒーへと同じ土地からさらに次の命が生まれたことに例えて、死なない鳥=不死鳥フェニックスを農園のロゴに使ったということです。

素敵なお話だと思いませんか?ジョンのその思考の深さに心打たれました。

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