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雑草ではない!コーヒーの樹の根本にある下草の役割

コーヒーについて

こだわりの自然農法のためのジョンさんの工夫

農園のコーヒーの樹の間には、黄色い花が咲いている雑草のような植物が地面を覆っています。
これはジョンさんが農園の敷地の一部に増殖させて、コーヒーの樹の根元にどんどん植えている特別な植物です。
正式名称は「Perennial peanut」。ピーナッツの種類の植物です。ですが、ナッツを取るためのものではありません。

目的の一つは、コーヒーの樹の根を守るためです。
コーヒーの樹は雨水が溜まったような状態のところでは根が傷みやすくなってしまいます。
そのため、この草が余計な雨水を吸ってくれて、常に丁度よい湿度に土の状態を保ってくれるのです。

さらにこの草の根から、ナイトロジン(窒素)が地中に送られて、コーヒーの樹をさらに健康にしてくれる役割を果たしてくれます。

この発想に至ったのは、ジョンさんが今から20年前にコーヒー栽培に携わる前に酪農をされていて、この草を食べた牛の状態からこのようなことを学んだそうです。
酪農についての詳しいお話はまた今度レポートいたします。

まずは、このかわいい草がコーヒーの樹と共存することによって、余分な雑草を減らし、コーヒーの樹の根を守り、さらに栄養まで与えて、ジョンさんのこだわる自然農法にさらに強力な助っ人の役割を果たしていることをお伝えします。

カウ地区のコーヒーのすべての農家さんがしてる訳ではありません。ですが、ジョンさんは他の農園さんにも「こうしたらいいよ」といつも自分の持っている経験や知識をシェアしてカウ全体のコーヒーの品質の向上に貢献しています。
カウだけではなく、コナ地区の農園さんたちにもいろいろ指導しています。ジョンさんがコーヒードクターと呼ばれる所以でもあります。

▲コーヒー農園の中で育てているピーナッツ科の草の畑。ここで育てた草をコーヒーの樹の根元に植えていきます。

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