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カスカラティー(コーヒーチェリーティー)の歴史を調べてみました

カスカラティー(コーヒーチェリーティー)

現在のキシル

キシル(Qishr)とはアラビア語で、香辛料の効いた温かい飲み物のことです。
材料にはコーヒーの殻を使い、そこにショウガ、シナモンを加えて作られるのですが、材料が安く、イエメンではコーヒーの代わりとして飲まれます。

「ショウガ入りのコーヒーは万人の飲み物であり、カップは常に満たされている。客は一度に2つのカップを出される。コーヒーの殻から作るキシルも、特にティハーマで飲まれる。」

▲参考:キシル | Wikipedia

ティハーマは、アラビア半島の一部の地名です。
キシルはコーヒーチェリーティーの起源のようなものです。

過去のキシル

さらにキシルについてこう書かれています。

「少なくとも1100年前、貿易商が紅海を超えてコーヒーをアラビア(今日のイエメン)にもたらし、[中略]最初に、アラビア人はコーヒーの果実を発酵させたパルプからワインを作った。この飲み物はキシルとして知られ、宗教的な儀式の際に用いられた。」

▲参考:キシル | Wikipedia

つまり、キシルとはコーヒーの果実を発酵させたワイン。
コーヒーではなく、コーヒーの果実のワイン!
ブドウからワインの発想のように、コーヒーチェリーからワインを作っていたわけです。

ワインも作れる果肉付きのコーヒーチェリー

ならば、コーヒーチェリーの皮を乾燥させたお茶は、それだけの価値があるということです。つまり、コーヒーの豆(種)を取り除いた部分は、あまりものでもカスでもなく、立派な食材であるということです。
中の種はコーヒー豆として使われ、周りの皮と果肉は乾燥させてハーブティーとして使い、一粒で二度美味しい、なんと優れた植物なのでしょう。
コーヒーチェリーティーがワインの色に似ているのも、納得です。

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